パルワールドの専用サーバーでMODを使いたい、という要望はよく見かけます。ただしMODは公式が用意した機能ではないため、導入する前に知っておくべき前提がいくつかあります。この記事では、サーバーでMODを扱う際の制約と、実際に事故が起きたときに何が起こるのかを整理します。
前提:公式のサポート対象ではない
MODは有志が作成している非公式の拡張です。開発元が動作を保証しているものではないため、不具合が起きても公式のサポートは受けられません。
とくに影響が大きいのが、ゲーム本体のアップデートです。大型アップデートが入るとMODが動かなくなることがあり、その場合は制作者が対応してくれるのを待つしかありません。対応されないまま放置されるMODもあります。
サーバー側で使えるMODには条件がある
MODには、各プレイヤーの手元で動くものと、サーバー側で動くもの(サーバーサイドMOD)があります。専用サーバーで全員に効果を及ぼしたい種類のMODは後者にあたります。
このサーバーサイドMODについては、Windows版の専用サーバーでのみ動作するという情報が各所で案内されています。Linuxで動かしている専用サーバーでは扱えない可能性があるということです。レンタルサーバーを契約している場合、そのサーバーがWindowsとLinuxのどちらで動いているかによって、そもそも選択肢が変わります。
この点は契約前に確認しておくべき項目です。安さだけで選ぶと、MODを入れたくなった段階で対応できないことがあります。
導入前に必ずバックアップを取る
ここが本題です。MODを入れる前に、ワールドのデータを丸ごとコピーして保管してください。
MODはゲームのデータに手を加えるものなので、動作が不安定になったり、セーブデータの状態が変わったりする可能性があります。そして問題なのは、不具合が起きてからでは戻せないことです。
専用サーバーは動作中に自動保存を行います。「なんだかおかしい」と感じてから原因を調べているあいだにも、その状態がファイルへ書き込まれていきます。異常に気づいたら、調べるより先にサーバーを止めるのが正しい順番です。
壊れたときに復旧できるとは限らない
セーブデータが壊れた場合、有志が作ったツールで中身を確認したり修復したりする方法が知られています。しかしその前提が、現在は崩れています。
セーブデータを読み書きするコミュニティ製ツール palworld-save-tools は、最新版が2024年10月公開の v0.24.0 のまま更新が止まっています。一方でパルワールド側は2026年夏のアップデートでセーブデータの保存形式を変更しました。そのため現在のセーブファイルは、このツールでは読み込めません。
つまり「壊れても後からツールで直せばいい」という考えは、いま通用しません。自分で取ったバックアップだけが確実な復旧手段です。この件の詳細はセーブ移行でパルが消える理由にまとめています。
導入するかどうかの判断基準
以上を踏まえると、判断は次のように整理できます。
| 状況 | 向き不向き |
|---|---|
| 身内だけで遊んでいて、最悪やり直してもよいワールド | 試す価値はある。バックアップは必須 |
| 長期間かけて育ててきたワールド | 慎重に。導入前のバックアップなしに入れない |
| Linuxで動く環境しか用意できない | サーバーサイドMODは扱えない可能性がある |
| アップデートのたびに調整する手間をかけたくない | 向いていない |
MODを使わずに調整できること
やりたいことによっては、MODを入れなくても設定ファイルで実現できる場合があります。経験値の倍率、パルの捕獲率、ダメージの倍率、拠点の数、参加人数の上限といった項目は、公式の設定項目として用意されています。
「もっと楽に進めたい」「拠点をたくさん建てたい」という目的であれば、まず設定ファイルで足りないかを確認するほうが安全です。変更方法はサーバー設定の変え方で解説しています。
まとめ
MODは公式のサポート対象ではなく、アップデートで動かなくなる可能性があります。サーバーサイドMODはWindows版の専用サーバーでのみ動作するとされているため、契約するサーバーの環境によっては選択肢がありません。
そして最も重要なのは、壊れたときに頼れる復旧ツールが現在は機能していないという点です。導入するなら、必ず事前にワールドのデータをコピーして保管してください。それが唯一の保険になります。
コメント