パルワールドを友達と遊び始めるとき、最初に迷うのが「専用サーバーを建てるべきか、ローカルの協力プレイのままでいいか」という選択です。この2つは似ているようで、あとから切り替えるかどうかで難易度がまったく違います。この記事では、公式ドキュメントに書かれている専用サーバーとコミュニティサーバーの仕組みを整理したうえで、どちらを選ぶべきかの判断基準と、専用サーバーを用意する具体的な方法をまとめます。
専用サーバーとは何か
公式ドキュメントによると、専用サーバー(Dedicated server)とはゲームクライアントからワールドをホストせずにサーバーをホストする方法です。誰かのゲームクライアントがワールドの母体になるのではなく、サーバー専用のプログラムが独立してワールドを動かします。
この仕組みの最大の利点は、ホストとなる人がゲームクライアントを常時実行しておく必要がないことです。ホストがゲームを終了しても、サーバー自体は動き続けます。また、専用サーバーには多数のプレイヤーが参加できるとされています。
対応プラットフォームはSteam、Xbox Series、Windows PC(Microsoft Store)、macOS、PS5で、クロスプレイは既定で有効になっています。異なる機種のプレイヤーが同じサーバーに集まって遊べるということです。
コミュニティサーバーとの関係
専用サーバーについて調べていると、「コミュニティサーバー」という言葉も見かけます。公式ドキュメントでの定義は、ゲームクライアント内のサーバーリストに登録された専用サーバーです。
つまり、コミュニティサーバーは専用サーバーとは別の方式ではありません。本質的には同じ専用サーバーであり、ゲーム内のサーバーリストに表示されるかどうかが主な違いです。起動オプションに-publiclobbyを追加すると、そのサーバーはコミュニティサーバーとしてリストに載るようになります。
これが重要になるのは、コンソール版のプレイヤーです。公式ドキュメントでは、Xbox版・PS5版から参加するにはコミュニティサーバーとしてのデプロイが必須とされています。PCのSteam版だけで完結するグループなら気にしなくてもよい設定ですが、コンソールの友達を招く予定があるなら、この起動オプションの有無を確認しておく必要があります。
どちらを選ぶべきか
専用サーバーとローカルの協力プレイのどちらを選ぶかは、遊び方によって変わります。以下の観点で判断してください。
| 判断基準 | 専用サーバー向き | ローカル協力プレイ向き |
|---|---|---|
| 遊ぶ人数 | 3人以上、あるいは今後増える見込みがある | 1〜2人で完結する見込み |
| 遊ぶ期間 | 数週間〜数ヶ月以上、長く続ける予定 | 短期間だけ試したい |
| コンソールから入るか | Xbox・PS5のプレイヤーがいる(コミュニティサーバー必須) | 全員PC・同一機種で完結する |
| 費用をかけられるか | 自宅PCで建てるか、レンタルサーバー費用を払える | 追加費用をかけたくない |
この中でも特に重視してほしいのが「遊ぶ期間」です。次の見出しで詳しく説明しますが、長く遊ぶつもりがあるなら、最初から専用サーバーを選んでおいたほうが安全です。
あとから移行するのは難しい
ローカルの協力プレイで遊び始めて、あとから「やっぱり専用サーバーに移行したい」と考える人は少なくありません。しかし2026年夏のアップデート以降、この移行はきわめて困難になっています。
移行に使われてきたコミュニティ製ツールpalworld-save-toolsは、最新版が v0.24.0(2024年10月6日公開)のまま更新が止まっており、現在のセーブ形式を読めません。手順どおりに進めてもツールがエラーで止まるか、最悪の場合は移行できたように見えてキャラクターは無事なのにパルだけが消えるという事態が起こり得ます。
移行の落とし穴について詳しくは、以下の記事にまとめています。これから協力プレイを始める場合でも、事前に読んでおくことをおすすめします。
ワールドが育つほど、あとで失うものは大きくなります。長く遊ぶ可能性が少しでもあるなら、育ってから移行を試みるより、最初から専用サーバーで始めてしまうほうが結果的に安全です。
専用サーバーを用意する方法
専用サーバーの用意には、大きく分けて「自宅PCで自分で建てる」方法と「レンタルサーバーを利用する」方法があります。
自宅PCで建てる場合
公式ドキュメントに記載されている推奨環境は次のとおりです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| CPU | 4コア以上を推奨 |
| メモリ | 8GBでも起動はするが、メモリ不足でクラッシュの恐れがある。32GBより大きい容量を推奨 |
| ストレージ | 高速なSSDを推奨。低速なストレージはセーブデータ破損の可能性がある |
| OS | Windows 64bit、Linux 64bit |
自宅PCで建てる場合は、そのPCを起動している間しかサーバーが動かない点に注意してください。友達が遊びたいタイミングで自分がPCを起動していないと、誰も入れません。この不便さを避けたい場合は、レンタルサーバーの利用が現実的な選択肢になります。
レンタルサーバーを利用する場合
レンタルサーバーであれば、自宅PCを常時起動しておく必要がありません。料金や特徴を比較したい場合は、以下の記事を参考にしてください。
ネットワークとサーバー設定
専用サーバーは、既定でUDPポート8211を使用します(変更も可能です)。自宅PCで建てる場合は、ルーターのポート開放が必要になります。
サーバーの各種設定はPalWorldSettings.iniで行います。ここで注意したいのは、DefaultPalWorldSettings.iniを直接編集しても設定は反映されないという点です。編集すべきファイルを間違えると、変更したはずの設定が反映されず原因を探すことになるため、最初に確認しておいてください。設定項目の具体的な変更方法は、以下の記事にまとめています。
まとめ
専用サーバーは、ゲームクライアントからワールドをホストしない方式で、ホストが常時起動していなくてもサーバーが動き続けます。コミュニティサーバーは専用サーバーと本質的には同じもので、サーバーリストに表示されるかどうかが違いです。Xbox版・PS5版から参加する場合は、コミュニティサーバーとしてのデプロイが必須になります。
もっとも重要なのは、ローカルの協力プレイから専用サーバーへのあとからの移行は、現在きわめて難しいという点です。長く遊ぶつもりがあるなら、ワールドが育つ前に、最初から専用サーバーで始めておくことをおすすめします。
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