パルワールドの専用サーバーを自分で運用していると、「参加人数を増やしたい」「経験値の倍率を上げたい」「拠点をもっと建てたい」といった要望が必ず出てきます。これらはすべてPalWorldSettings.iniという設定ファイルを書き換えることで対応できます。この記事では、設定ファイルの場所、間違えやすいポイント、そしてよく変更される項目を整理して解説します。
設定ファイルはどこにあるか
パルワールドの専用サーバーの設定は、サーバーをインストールしたディレクトリの中にあるPalWorldSettings.iniというファイルで管理されています。OSによってパスが異なります。
| OS | ファイルパス |
|---|---|
| Windows | steamapps\common\PalServer\Pal\Saved\Config\WindowsServer\PalWorldSettings.ini |
| Linux | steamapps/common/PalServer/Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini |
ここで注意したいのが、同じサーバー内にはDefaultPalWorldSettings.iniという似た名前のファイルも存在している点です。公式ドキュメントでは、このDefaultPalWorldSettings.iniを直接編集しても変更は反映されないと明記されています。設定を変えるときは、DefaultPalWorldSettings.iniをコピーして、上記のパスにあるPalWorldSettings.iniとして編集する必要があります。ファイル名を取り違えたまま「設定を変えたのに反映されない」と悩むケースが多いので、まずこの2つのファイルを混同していないか確認してください。
よく変更される設定項目
公式ドキュメントで確認できるパラメータのうち、実際の運用でよく調整されるものを用途別にまとめました。
| 用途 | パラメータ | 意味 |
|---|---|---|
| 人数 | ServerPlayerMaxNum |
サーバーに参加できる最大人数 |
| 人数 | GuildPlayerMaxNum |
ギルドの最大人数 |
| 難易度・倍率 | ExpRate |
経験値の倍率 |
| 難易度・倍率 | PalCaptureRate |
パルの捕獲率の倍率 |
| 難易度・倍率 | PalDamageRateAttack |
パルが与えるダメージの倍率 |
| 難易度・倍率 | PalDamageRateDefense |
パルが受けるダメージの倍率 |
| 難易度・倍率 | PlayerDamageRateAttack |
プレイヤーが与えるダメージの倍率 |
| 難易度・倍率 | PlayerDamageRateDefense |
プレイヤーが受けるダメージの倍率 |
| 難易度・倍率 | BuildObjectDamageRate |
建築物へのダメージ倍率 |
| 難易度・倍率 | DeathPenalty |
死亡時の処理(なし/アイテムドロップ/装備含む/全ドロップ) |
| 難易度・倍率 | DayTimeSpeedRate |
昼間の進行速度の倍率 |
| 難易度・倍率 | NightTimeSpeedRate |
夜間の進行速度の倍率 |
| 拠点 | BaseCampMaxNum |
サーバー全体の拠点数の上限 |
| 拠点 | BaseCampMaxNumInGuild |
ギルドあたりの拠点数上限 |
| パスワード・ポート | ServerPassword |
サーバーへの接続に必要なパスワード |
| パスワード・ポート | AdminPassword |
管理者権限を取得するためのパスワード |
| パスワード・ポート | RCONPort |
RCONで使うポート番号 |
| パスワード・ポート | RESTAPIPort |
REST APIの待ち受けポート |
| パスワード・ポート | PublicPort |
(コミュニティサーバー)外部公開ポート番号を明示指定 |
| パスワード・ポート | PublicIP |
(コミュニティサーバー)外部IPを明示指定 |
| その他 | ServerName |
サーバー名 |
| その他 | ServerDescription |
サーバーの説明 |
人数の上限を変える
友達と遊ぶ人数を増やしたい、逆に少人数に絞りたいという場合はServerPlayerMaxNumを変更します。これはサーバー全体で同時に参加できるプレイヤー数の上限です。
ギルド単位での人数を制限・拡大したい場合はGuildPlayerMaxNumを使います。サーバー全体の人数と、1つのギルドに入れる人数は別のパラメータで管理されている点に注意してください。
設定例のイメージ
それぞれの値は数値で指定します。PalWorldSettings.iniを開き、該当する行の数値部分だけを書き換えて保存します。
ServerPlayerMaxNum:サーバー全体で参加できる人数GuildPlayerMaxNum:1ギルドに参加できる人数
難易度・倍率を変える
サクサク遊びたいサーバーにするか、じっくり腰を据えて遊ぶサーバーにするかは、主に倍率系のパラメータで調整します。
経験値の入り方を変えたい場合はExpRate、パルを捕まえやすくしたい場合はPalCaptureRateを上げます。戦闘のバランスを調整したいときは、パル側のPalDamageRateAttack・PalDamageRateDefenseと、プレイヤー側のPlayerDamageRateAttack・PlayerDamageRateDefenseをそれぞれ個別に設定できます。拠点が壊されやすい・壊されにくいを調整したい場合はBuildObjectDamageRateを使います。
死亡時のペナルティを緩めたい・厳しくしたい場合はDeathPenaltyで調整します。なし・アイテムドロップ・装備を含めたドロップ・全ドロップの中から挙動を選べます。昼夜のテンポを変えたい場合はDayTimeSpeedRateとNightTimeSpeedRateで、それぞれ昼・夜の時間の進み方を個別に調整できます。
拠点の数を変える
建築を楽しみたいサーバーでは、拠点数の上限が足りなくなることがあります。サーバー全体で作れる拠点の総数はBaseCampMaxNumで管理されています。
1つのギルドが持てる拠点の数はBaseCampMaxNumInGuildで管理されており、公式ドキュメントによれば既定値は4です。人数の多いギルドで運用する場合や、逆に拠点を絞ってプレイしたい場合は、この値を必要に応じて変更します。
設定を変える前に知っておきたい必要環境
人数や拠点数の上限を引き上げると、その分サーバー側の負荷が増えます。設定を大きくする前に、公式が案内している必要環境を確認しておくと判断しやすくなります。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| CPU | 4コア以上を推奨 |
| メモリ | 8GBでも起動はするが、メモリ不足でクラッシュする可能性がある。32GBより大きい容量を推奨 |
| ストレージ | 高速なSSDを推奨。低速なストレージではセーブデータが破損する可能性がある |
| OS | Windows 64bit / Linux 64bit(Ubuntu、AlmaLinux など) |
| ネットワーク | UDPポート 8211(既定値・変更可) |
注目したいのは、公式が推奨しているメモリが32GBより大きい容量だという点です。レンタルサーバー各社が用意しているパルワールド向けプランは8GB〜16GBが中心なので、公式の推奨値はそれよりかなり高い水準にあります。少人数で遊ぶぶんには8GBや16GBのプランでも運用されていますが、参加人数や拠点数を増やすほどメモリの余裕が必要になる、という関係は頭に入れておいてください。
また、ストレージについて低速なストレージではセーブデータが破損する可能性があると明記されている点も見落とされがちです。サーバーを選ぶ際にSSDかどうかを確認しておくと、後々のトラブルを避けられます。
レンタルサーバーの場合
自宅のPCではなく、レンタルサーバー会社のパルワールド専用サーバーを利用している場合は、そもそもPalWorldSettings.iniに直接触れなくても、管理画面(コントロールパネル)上の項目から人数や倍率を変更できるサービスもあります。一方で、管理画面に用意されていない細かい項目は、SSHなどでサーバーに接続してファイルを直接編集する必要がある場合もあります。どちらの方式かはサービスによって異なるため、契約しているサーバー会社の管理画面や案内ページで、設定変更の方法を確認してください。
これからレンタルサーバーでパルワールドサーバーを建てる場合は、料金や建て方の違いを比較したうえで選ぶのがおすすめです。
変更が反映されないときに確認すること
設定ファイルを編集したのに反映されない場合は、次の点を順番に確認してください。
DefaultPalWorldSettings.iniではなく、PalWorldSettings.iniを編集しているか- 編集したファイルが、Windowsなら
WindowsServerフォルダ内、LinuxならLinuxServerフォルダ内の正しい階層に保存されているか - サーバーを再起動したか
設定変更後にサーバーの再起動が必要かどうかについて、公式ドキュメントに明確な記載はありません。ただし一般的な運用としては、設定ファイルを書き換えたあとにサーバーを再起動すると変更が確実に反映されやすいとされています。
管理者権限とポートの設定
設定ファイルには、ゲーム内の管理者コマンドや外部からのサーバー操作に関わる項目も含まれています。
管理者権限を取得する
AdminPassword に設定した文字列が、ゲーム内で管理者権限を取得するためのパスワードになります。ここを空欄のままにしていると管理者操作が使えないため、サーバーを運用するなら最初に設定しておく項目です。参加者に知られると誰でも管理者になれてしまうので、ServerPassword(参加用のパスワード)とは必ず別の文字列にしてください。
外部からサーバーを操作する
サーバーを起動したまま外部から操作したい場合に使うのが RCONPort と RESTAPIPort です。前者はRCONというサーバー管理用の仕組みが使うポート、後者はREST APIの待ち受けポートです。使わない場合は触る必要はありませんが、開けたままにするとサーバーの外から操作できる口が増えることになるため、使う予定がないなら有効にしないほうが無難です。
接続に使うポート
プレイヤーが接続するポートは、公式ドキュメントによるとUDPの 8211 番が既定値です。変更も可能とされています。自宅のPCでサーバーを建てる場合は、ルーターでこのポートを開ける作業(ポート開放)が必要になります。レンタルサーバーを使う場合は、多くのサービスで最初から開いた状態で提供されます。
なお、コミュニティサーバーとして外部に公開する場合の PublicPort と PublicIP は、外部公開用のポート番号とIPを明示的に指定するための項目です。
まとめ
PalWorldSettings.iniは、人数・倍率・拠点数・パスワードなど、サーバー運営に関わる多くの項目をまとめて管理しているファイルです。編集する際は、必ずDefaultPalWorldSettings.iniではなくPalWorldSettings.iniを編集すること、そして正しいディレクトリに保存されているかを確認することが重要です。レンタルサーバーを利用している場合は、まず契約先の管理画面に該当する設定項目がないかを確認し、なければファイルを直接編集する、という順番で対応するとスムーズです。
コメント